技術士(経営工学部門)二次試験の筆記試験の勉強方法をまとめておきます。人から聞いた情報や他のかたのブログからの情報を基にしています。
前回の記事はこちら。
まずはじめに出題形式と出題範囲を確認
出題形式と出題範囲(技術部門・選択科目と選択科目の内容)を確認しておきます。
出題形式と内容は日本技術士会HPのページに記載されています。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/002/002255.html
出題形式:全問記述式
出題形式によって勉強方法が変わるので事前に確認しておきます。たしか令和2年度から全ての問題が記述式になったので事前に練習しておかないと回答が難しいかと推測されます。
筆記試験は全て600字程度の記述式になり、科目は下記Ⅰ~Ⅲの通りです。
Ⅰ必須科目:技術部門全般・・・3時間30分
Ⅱ選択科目:専門知識や応用能力・・・ⅡⅢ合わせて3時間30分
Ⅲ選択科目:問題解決能力、課題遂行力・・・ⅡⅢ合わせて3時間30分
出題範囲
出題範囲を確認することによって学習内容や必要なレベルをイメージするために確認します。
Ⅰ 必須科目について
Ⅰ必須科目は技術部門全般、ということで経営工学に関する幅広いテーマから出題されるようです。内容については公表されていません。こちらは後述する過去問等から学んでいく必要がありそうです。
Ⅱ, Ⅲ 選択科目について
ⅡⅢの選択科目は選択科目表が公表されており、技術分野毎に内容を知ることができます。(日本技術士会HPの街灯ページへのリンクもつけておきます。)
https://www.engineer.or.jp/c_topics/002/attached/attach_2255_1.pdf
このPDFから経営工学部門を抜粋すると下記の通りです。
■15.経営工学部門
・15-1 生産・物流マネジメント
- 生産計画及び管理
- 品質マネジメント
- 物流(包装及び流通加工を含む。)
- サプライチェーンマネジメント
- 生産のための情報システム
- QCDES(品質、コスト、納期、環境、安全性)及び4M(人、物、設備、資金)計画
- 管理及び改善に関する事項並びに数理・情報に関する事項
・15-2 サービスマネジメント
- サービス提供の計画及び管理(プロセス設計及びシステム設計を含む。)
- 品質マネジメント
- プロジェクトマネジメント
- サービスのための情報システム
- QCDES(品質、コスト、納期、環境、安全性)及び4M(人、物、設備、資金)の計画
- 管理及び改善に関する事項並びに数理・情報に関する事項
勉強方法
過去問
過去問は形式に慣れたり、レベルを知るためにとても重要な資料になります。日本技術士会のHPから入手することができます。リンクをつけておきます。
https://www.engineer.or.jp/c_categories/index02022235.html
令和元年度から形式が変わっていますが、それ以上の過去の過去問も入手できます。
キーワード抽出
過去問で出題されたテーマ、範囲、キーワードを抽出しておき、学習方針を決めます。自分に足りない部分がわかるので学習の早い段階で過去問を見ておくと良いかと。
模擬試験を行う
本番を想定した模擬試験を行います。時間間隔を養うこと、形式になれることなど得られる効果は様々です。
生産技術者マネジメント資格(CPE資格)
日本能率協会が実施している生産技術者マネジメント資格(CPE)というものがあります。
CPE資格の中にA級とB級があり、B級の資格取得を目指します。経営工学部門と重複している内容が多いらしく、取得者から勧められました。
HPに記載されている想定する受験者像を引用すると、
CPE-B級
生産技術者として5年~10年程度のキャリアを持ち上流の開発部門、下流の生産部門とのスムーズな連携を取り持ち設備開発、工程設計など新製品立ち上げの一連の業務の中で自分の役割をスケジュールどおりに遂行するとともに全体のコーディネート役も十分こなせる
とのことです。
学べるテーマ
生産技術だけでなく開発プロセス、原価企画・管理、品質保証、調達、物流まで幅広いテーマについて学べます。経営工学部門の対象範囲の大部分を網羅していると思います。
費用:約50,000円
かかる費用はテキスト代35,000円、受験料15,000円です。テキストが5冊セットで35,000円と、とても高いのでメルカリ、ラクマ等で探すことも検討した方が良いです。フリマアプリでは想定問題集なんかも売られています。
品質管理(QC)検定2級
品質管理検定2級という資格取得を目指すプロセスで勉強します。
2級の場合、試験は9月、3月の年2回実施しているようです。申し込みが3〜4ヶ月前に行われるので忘れないようにします。2級の受験料は5,500円です。
https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/qc/
受験する必要は必ずしもあるわけではありませんが、受験料を払って試験まで受けることで締め切り効果が得られること、合格という目標を持つことでモチベーションを高めることができるので僕は受験する派です。
学べるテーマ
学べるテーマは品質マネジメント、QCDES、管理及び改善に関する事項、あたりが該当するかと思います。僕は2級で良いと判断していますが、レベルとして最適かどうかはわからないです。
費用:約8,000円
掛かる費用はテキスト代約2,000円と受験料5,500円で、合計約8,000円弱です。
費目 | 費用 |
テキスト | 2,000円 |
受験料 | 5,500円 |
PMP
PMPはプロジェクトマネジメント資格です。
https://www.pmi-japan.org/pmp_license/
受験資格を得るために35時間の学習(研修)時間が必要だったりとやや面倒ですが、経営工学関連ブログで必読と紹介されているPMBOK等の学習ができるのでやっておいたほうが良いと思います。こちらもPMBOKだけを読んで独学しても良いのですが、QC検定と同様の理由(締め切り効果、モチベーション向上)で資格取得を目指しています。
学べるテーマ
重複テーマはプロジェクトマネジメント、QCDESあたりになるかと思います。
費用:7万円~
掛かる費用はテキスト、受験料、登録料です。別の方が丁寧にブログで説明されているのでリンクを貼っておきます。僕は最安のUdemyで学習する方式を採用しています。