先日、東京から岐阜県は飛騨高山に旅行に行ってきました。その際、JRの長距離切符の「途中下車」、「乗車券の有効期間」、「遠距離逓減制」という制度を利用しました。いわゆる一筆書き切符を利用しました。僕は初めて利用した制度だったので意外と知らない方も多いのではないでしょうか。これららの制度を利用して、ついでに富山と、映画「君の名は」で話題になった飛騨古川にも寄ることができました。
一筆書き切符とは?
一筆書き切符とはその文字の通り 、運行ルートが一筆で書ける切符のことを指します。上画像の切符の場合、発着地はどちらも東京都区内となっています。経由の欄には「新幹線・名古屋・東海道・高山線・富山・新幹線」と通過するルートが記載されています。このように東京都区内から上記のルートを通って東京都区内に戻ってくる一筆書きできる乗車券を一筆書き切符と言います。この乗車券のメリットを記載しておきます。
メリット
有効期間内は途中下車可能
有効期間内であれば発着地の間の駅を途中下車することができます。上画像の乗車券の場合は7日以内であればルート内の駅であれば一度改札を出ることができます。注意点として、後戻りができない、特急使用区間は不可等挙げられます。
片道100kmまでの乗車券では途中下車はできません。片道100km以上の乗車券は「乗車券の有効期間」が発生し、「途中下車」が可能になるのです。ちなみに乗車券の有効期間は下の表の通りに発生するそうです。
実際は名古屋は素通りし、高山、飛騨古川、富山の3つの町で途中下車しました。
乗車券の有効期間
200キロまで | 400キロまで | 600キロまで | 800キロまで | 1000キロまで |
---|---|---|---|---|
2日 | 3日 | 4日 | 5日 | 6日 |
※1001km以上は200kmごとに1日を加えます。 |
安い
1区間ずつ乗車券を買うよりも運行ルート分の乗車券を一度に購入した方が安くなります。これは「遠距離逓減制」によります。「遠距離逓減制」とは、距離が長くなるほど運賃が安くなる、という運賃制度のことです。
今回の旅程を区間毎に乗車券を購入した場合と、一筆書き切符として購入した場合で比較してみると、下のように¥5,180も安くなりました。
発 | 着 | 乗車券 | 一筆書き切符 利用時 |
東京 | 名古屋 | ¥6,260 | ¥12,640 |
名古屋 | 飛騨高山 | ¥3,350 | |
飛騨高山 | 飛騨古川 | ¥240 | |
飛騨古川 | 富山 | ¥1,490 | |
富山 | 東京 | ¥6,480 | |
合計 | ¥17,820 | ¥12,640 |
特急券を併用可能
一筆書き切符は特急券と併用できます。在来線のみを利用して移動することもできますが、時間を短縮したい方は新幹線、特急を併用することができます。具体的には東京ー名古屋、富山ー東京間は新幹線に、名古屋ー飛騨高山間は特急ワイドビューひだに乗りました。もちろん特急券は別途購入が必要です。ちなみに格安乗車券の代表である青春18切符は特急券が併用できないです。
買い方
自動券売機、JRのみどりの窓口で購入することができます。余程詳しい人以外は駅員さんに下記事項を伝えましょう。
・発着地が同じ長距離切符であること
・通過するルートと降車する駅
・新幹線・特急の使用区間
まとめ
一筆書きできるルートで旅行する方は知っておいた方が良い制度です。少しでも交通費を安くしたい、時間があるのでついでに色々な場所に寄りたい、という方におすすめです。意外と知られていない、世間に認知されていないと思われるので広めて頂きたいです。オススメルートとして、東京ー京都ー金沢ー東京が挙げられます。北陸新幹線ができたため移動しやすくなりました。是非利用してみてください。
急な質問で恐縮なのですが、今回のような一筆書き切符でこのように、
a駅○←ー
I |
私鉄線 I ○b駅 JR線
I I
c駅○ー→
c駅からb駅経由でa駅の経路を切符で取った際に、c駅で途中下車をして私鉄線を使いa駅で再入場する事は可能でしょうか?教えて頂けると幸いです。
図が分かりにくいと思います。
a駅ーーーーーーーc駅
↓ ↑
ーーーb駅ーーーー
このような形です
コメントいただきありがとうございます。
正確な情報はJRに問い合わせるのが良いと思いますが、
後戻りさえしなければ再入場できると思います。